電子レンジWi-Fiブロガーの ヒラノ(HiranoLAZY )です。
電子レンジを使用中にWi-Fi(無線LAN)が遅くなったり途切れた経験はありませんか?
Wi-Fiの速度低下の原因のひとつに電波の電波が干渉して起こる『電波干渉』があります。電波干渉とは、2つ以上の電波が同じ地点に到達して重なり、お互いに強め合ったり弱め合って起きる現象です。
電子レンジはWi-Fiと同じ2.4GHz帯の周波数を使っています。その結果 電子レンジから出た電磁波がノイズとなってWi-Fiに影響してくるわけです。
というわけで今回は、電子レンジを使用するとどのくらい通信速度に影響するのか『2.4GHz』と『5GHz』で比べて検証してみました。
目次
電子レンジを使用中にWi-Fiはどのくらい遅くなるのか実際に検証してみた
一般的な一人暮らしの1Kを想定して 電子レンジとWi-Fiルーターの距離は『1m』『5m』『10m』Wi-Fiの規格は『11n』で検証してみました。
電子レンジから『10m』の距離にWi-Fiルーターとスマホを配置した場合
・電子レンジOFF:40.2Mbps
・電子レンジON:3.71Mbps
・電子レンジOFF:261.9Mbps
・電子レンジON:259.3Mbps
電子レンジから『5m』の距離にWi-Fiルーターとスマホを配置した場合
・電子レンジOFF:102.3Mbps
・電子レンジON:17.3Mbps
・電子レンジOFF:339.1Mbps
・電子レンジON:330.0Mbps
電子レンジから『1m』の距離にWi-Fiルーターとスマホを配置した場合
・電子レンジOFF:110.8Mbps
・電子レンジON:安定しないので測定できず
・電子レンジOFF:405.2Mbps
・電子レンジON:380.3Mbps
電子レンジを作動中にWi-Fiを使うと速度はめちゃくちゃ遅くなる
電子レンジを作動させると距離によってWi-Fiの速度は6分の1~10分の1まで低下しました。その理由としては記事の冒頭でも紹介しましたが『同じ2.4GHzの周波数を使用しているから』です。
この2.4GHzの周波数は他にも『コードレス親子電話』『PS4やWiiUなどのワイヤレスコントローラー』『無線キーボード&マウス』『ワイヤレスマイク』『家電製品のリモコン』などにも使用されており、最近よくあるBluetooth(ブルートゥース)も同じ2.4GHzの周波数を使用しています。
我々のまわりは2.4GHzの周波数の電子機器で埋め尽くされているんですね。では、Wi-Fiが電子レンジに影響されないようにするにはどうすればいいのでしょうか?
電子レンジ中にWi-Fiが切れる場合の対策方法
Wi-Fiの電波には2.4GHz帯と5GHz帯があります。規格として新しいのは5GHzですが「よくわからないけど今まで2.4GHzを使用していたから2.4GHzを使っている」という人が非常に多いようです。
電子レンジでWi-Fiが途切れる場合の対策方法のひとつとして「Wi-Fiの周波数を2.4GHzから5GHzに変更する」という方法があります。
どちらも一長一短ありますが、2.4GHzと5GHzではどのような違いがあるのでしょうか、見ていきましょう。
・通信範囲が広い◯
・遮蔽物に強い◯
・対応機器が多い◯
・規格が古く速度が劣る×
・電波干渉する機器が多い×
・通信速度が速い◯
・電波干渉する機器が少ない◯
・通信範囲が狭い×
・遮蔽物に弱い×
僕の場合は「2.4GHzを使ってみて通信が安定しないようだったら5GHzを使う」というようにしています、が、ここ最近は5GHzを使っていますね。
鉄骨鉄筋コンクリートマンションですが、Wi-Fiルーターを設置している隣の部屋でも電波は快適に届いております。大豪邸でめちゃくちゃ部屋が広い場合はわかりませんが。
まとめ
特にまとめる必要もありませんが一応まとめましょう。
「電子レンジを使用してWi-Fiが途切れる人は周波数を5GHzにしましょう」ということです。
ちなみに私は WN-AX1167GR2 を使っています。2GHzと5GHzを同時に出力できるのでどちらかで届かない場所はスマホから接続先を変えるだけなのでとても便利です。