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【悲報】みずほ銀行、臨時休止してまでメンテナンスした結果www

銀行ブロガーのヒラノ(@HiranoLAZY )です。

最近、皆さんご存知 みずほ銀行 が「次期勘定系システムへの移行」および「移行に伴うオンラインサービスの臨時休止」と称して、システムの大型アップデートをしているようです。

この「次期勘定系システムへの移行」のメンテナンスは数回にわけて行われるということでつい先日1回目のメンテナンス作業が行われました。

みずほ銀行を昔から利用している人はわかると思いますが、みずほ銀行って結構な頻度で問題が発生するんですよね。

ツイッターなんか見てみると、25日にみずほダイレクトにログインできない人も…

この「次期勘定系システムへの移行」によりこういう障害からも開放されるかと思いきや…

みずほ銀行、次期勘定系システムへの移行もATMでトラブル続出

まずはこちらのツイートを御覧ください。

半分予想通りというかなんというか…なんもいえねぇ(水泳)

それもそのはず、みずほ銀行は「次期勘定系システムへの移行」を行うにあたってメガバンクとは思えないような格安でシステムエンジニアの求人を出していたのです。

こちらが、話題になっている みずほ銀行格安上級SE求人です。

職 種
システムエンジニア(インフラ)正社員
企業名
みずほ情報総研株式会社

募集要項
仕事内容:みずほ銀行次期システムおよび公共分野の基盤を支えるインフラの設計・構築から運用、DBの設計・開発等、幅広い業務をお任せします。

≪具体的な業務≫
◆銀行次期システムおよび公共分野のインフラ設計・構築
◆プロジェクトマネジメント、システムの企画提案・調整、品質管理、委託先管理等
◆ネットワーク、運用基盤、データベースの設計、開発、チューニング等

■最新の金融工学を応用したクレジット投資システム など
求める人材 ≪以下の経験・知識をお持ちの方≫
◆基盤系システム開発(5年以上)
◆プロジェクトリーダー経験

≪以下の何れかの分野に強みのある方≫
◆インフラ環境
◆ネットワーク
◆運用基盤 ◇高度情報処理資格、高度ベンダー資格等

◇ネットワーク系の専門資格(CCNP、CCIE等)
◇SOAを活用したシステム開発経験

【求める人物像】
◎金融系の業務知識・経験を活かし、ステージアップを目指したい方
◎日本の金融業界TOPクラスの企業で活躍したい方
◎多分野のプロフェッショナルと交流しながらスキルアップを目指したい方

募集年齢: 30 歳 ~ 35 歳
年齢制限事由:若年層の長期キャリア形成を図るため

給与:年収400万円 ~ 800万円

勤務地 都内各事業所/竹橋本社、北新宿事業所、品川シーサイド事業所、台場事業所、中目黒事業所、、西葛西事業所、白山事業所ほか

勤務時間 9:00~17:30または8:40~17:10(実働時間7時間30分) ※部署により異なります。
雇用・契約形態 正社員 正社員/契約社員

待遇・福利厚生 ■各種補給金(通勤費、昼食費、等) ■各種支援(健康管理、自己啓発、等)

みずほ情報総研株式会社 / システムエンジニア(インフラ) / 30348254_357:マイナビ転職エージェントサーチ

みずほ銀行の心臓部の作業をする上級SEが400万円~800万円はさすがに安すぎます。

さらに30歳から35歳の年齢制限かけた上での『急募』ですからね。

では、なぜこれほどまでのトラブルがあるにも関わらず大規模なメンテナンスを強行しているのでしょうか?

その原因は、みずほ銀行が出来た当時までさかのぼります。

みずほ銀行のシステム障害の歴史

みずほ銀行というのは、当時『みずほホールディングス』の傘下であったで『富士銀行』、『第一勧業銀行』、『日本興業銀行』の3つの銀行が経営統合して出来た銀行です。

しかし、経営統合した際のシステムで大規模な障害が発生し、預金者や利用者が大混乱するという事態に陥ります。

  • 自行のATMの停止(通信エラー)が大半の店舗で断続的に発生(前月にも旧第一勧銀店で小規模な停止が発生していた)。
  • ATMで現金の預け入れ操作をすると取引未完了のまま(残高反映されず)となり、現金が返却されない。
  • ATMで預金引き出しの操作をすると、残高が反映されているのに現金が出金されずエラーとなる。
  • メインコンピュータおよび全銀協ネットへの接続が不安定となり、ATMが稼働していても振込操作が行えない。
  • みずほ銀行キャッシュカードでE-net・BANCS・MICS提携ATMでの取引が出来ない。
    銀行振込入金の日数単位での遅延。
  • 法人が従業員のみずほ銀行の複数口座宛に給与振込(総合振込)を行うと、指定金額通りの入金が行われずに送金資金の範囲内で偏りが発生。(Aに30万円・Bに25万円・Cに20万円の振込を指定したのに、Aに1万円・Bに59万円・Cに15万円入金される等。)
  • 口座自動振替(引き落とし)が行われない、または二重に引き落とされている(バッチ処理データの処理件数に追いつかず、発生したものとされる)。

これにより、10万5千件の未処理が発生し、みずほファイナンシャルグループと関係のあるクレジット会社数社が引き落としできないなどのトラブルにまで発展してしまいました。

さらに、その後も未処理・二重引き落としは増え続け、250万件という膨大な未処理を抱えてしまいます。

その結果、金融庁ならびに東京都が、みずほ銀行に立ち入り検査を実施し、業務改善命令を出しました。

これに焦ったみずほ銀行は、システムエンジニアを総動員して事態の収束に努めました。その結果、システムの改修を行っていた富士通ターミナルシステムズのシステムエンジニアが、デスマーチにより過労自殺するという事態にまで発展してしまいました。

ではなぜ、過労自殺するほど大変な業務なのでしょうか?

その原因は、みずほ銀行のシステムは、みずほ銀行、情報システム子会社のみずほ情報総研、そして四社の大手ベンダーが入り組んでシステム基盤とアプリケーションを別々に開発するという体制をとっており、開発体制の管理を複雑・困難化させたことが原因です。

ただでさえ銀行のシステムは複雑で、「銀行のシステム開発はお断りしている」という会社もあるほどです。

この、IT界のサグラダファミリアと呼ばれているシステムにもう一度手を加えようという作業が今回のメンテナンスというわけです。

しかし、システムを改修するシステムエンジニアを、400万円~800万円で募集しているというのでネットでは話題になっていたようです。

これだけの作業ができる人は、この年収の2倍くらいもらってるでしょう。というか直せるシステムエンジニアが存在するのかも謎です。

ちなみに、「次期勘定系システムへの移行」のメンテナンスは複数回に分けて行われる予定です。

移行スケジュール一覧 | 完了は2019年度上期(予定)

実施回
新システムへの移行日
オンラインサービス休止期間
第1回 6月11日(月) 6月9日(土)22時~6月11日(月)8時
第2回 7月17日(火) 7月14日(土)0時~7月17日(火)8時
第3回 9月10日(月) 9月8日(土)0時~9月10日(月)8時
第4回 10月9日(火) 10月6日(土)0時~10月9日(火)8時
第5回 11月12日(月) 11月10日(土)0時~11月12日(月)8時
第6回 12月17日(月) 12月15日(土)0時~12月17日(月)8時
第7回 2019年1月15日(火) 2019年1月12日(土)0時~1月15日(火)8時
第8回 2019年2月12日(火) 2月9日(土)0時~2月12日(火)8時
第9回 2019年7月16日(火) 7月13日(土)0時~7月16日(火)8時

1回目のメンテナンスの時点でこの状況ですから、これがあと8回もあるのですから、みずほ銀行をメインバンクにしている人は死活問題でしょうね。

さらに、メンテナンス日時ですが、ほとんどが土日や祝日の連休中ということもあり、利用者からは

「連休になると使えなくなる」「こんなに長時間の停止を何度も繰り返す無能」「9回にわけて1年以上かけてシステムどうにかしてるって頭おかしいんじゃねーのか」「昨日思い出して金下ろしたわ、定期的に宣伝しろや」

などなど悲鳴の声があがっているようです。

なんでもないようなことが、幸せだったと思う。

いつでも安心して利用できる銀行の大切さが身にしみてわかりますね。

というわけで、みずほ銀行をメインバンクにしている方は、「明日休みで飲みすぎて終電逃したからタクシーで帰るためにATMでお金下ろそう」→「みずほ銀行メンテナンスでお金下ろせないから帰れない!!」ということになる前に、他銀行口座も持っておいたほうがいいかもしれません。

ちなみに、たむらは三菱UFJ銀行と楽天銀行を使っております。

メインバンク+ネット銀行は持っておいても損はないでしょう。

三菱UFJ銀行は安心安定してつかえますし、ネット銀行である楽天銀行は給与や賞与や年金を受取ると月に数回ATM利用料が無料・振込手数料が無料・楽天ポイントも貯まる『ハッピープログラム』という神サービスも行っています。

ネット銀行は他にも様々ありますが、安定・手数料・特典を考えると楽天銀行一択になります。

10月9日時点でやっと半分のメンテナンスが終わった みずほ銀行、しかしあまりに順調すぎてそのうち大規模障害が来そうな予感もしますが…

参考個人のお客さま | みずほ銀行

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