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平均セッション時間が0秒!?Googleアナリティクス計測の謎

平均セッション時間ブロガーのヒラノ(HiranoLAZY )です。

Webサイトやブログの運営を行っている方で、Google Analytics(グーグル アナリティクス)を活用している方は多いのではないでしょうか?

アクセス状況や訪問者のサイト内での行動フローも見れるアナリティクスは、もはやデジタル解析を行う上で、マストアイテムと言えるでしょう。

今回は、普段Googleアナリティクスを使っている人でも意外と知らない、「平均セッション時間」の勘違いについてご紹介したいと思います。

平均セッション時間とは?

本日クライアントさんから電話があり、

「うちのサイトをアナリティクスで見てたんですけど、平均セッション時間が0秒と表示されるんですけど、これってアクセスしたユーザーが全然滞在してないってことですよね?」

と質問を受けました。

簡単に言うと、セッション時間とは「サイト訪問者がそのサイトに滞在していた時間」のことです。

そして、平均セッション時間とは、「すべてのセッション(訪問数)の継続時間の合計をセッション数(訪問者数)で割った平均値」のことで、平均セッション時間は、サイトの状況を分析する上で、直帰率やページ/セッション等と同様に重要な指標になります。

サイトの用途や内容によって変わりますが、例えば、ブログ記事で、じっくり読めば10分くらいかかる長文にもかかわらず、セッション時間が1分や2分であれば、その記事の内容が訪問者のニーズにマッチしていなかったり、文章のクオリティが低い、または読みづらいなどの理由が考えられます。

そして、データから考えた仮説をもとに、ブログやサイトの修正を行っていきます。

サイト運営においてセッション時間のデータはとても有効なものです。

だからこそ、セッション時間の定義をしっかり認識しておくことが大切になります。

セッション時間が0秒?!

セッション時間の意味を説明したところで、早速本題。

今回のご質問では、

「セッション時間が0秒とは、訪問者が全くページを閲覧することなく、離脱してしまったのか?」

ということです。

確かに、間違えてクリックしてしまって、ページが立ち上がる前に元のページに戻ったということであれば、セッション時間は0秒となりますが、アクセスは多数集まってるにもかかわらず、平均セッション時間が0秒の場合、全員がすぐに離脱したということは考えにくいです。

では、なぜ平均セッション時間が、“0秒”という表示になるのでしょうか?

実は、その理由は、Google Analyticsのセッション時間のデータを計測する“仕組み”にあります。

Google Analyticsのセッション時間を計測する仕組み

Google アナリティクスで、セッション時間を計測する方法を見ていきましょう。

例えば、A君が10:00にサイトを訪問して、最初のページを閲覧した後、10分後の10:10にサイト内の別のページにアクセスし、その後10:15にまた別のページにアクセスし、そのページを閲覧した後、10:20にそのサイトから離脱したとします。

そうすると、A君はこのサイトに10時から10時30分までの20分間滞在していたことになります。

なので、通常であれば、サイト滞在時間は「20分間」ってことになりますよね?

ですが、アナリティクスのセッション時間の計測においては、20分とはならないんです。

実は、アナリティクスの計測方法は、アナリティクスヘルプに下記のように記載されています。

最後のページにエンゲージメント ヒットがない場合、継続時間は以下のように算出されます。

セッション時間計算式最後のページでの最初のヒットの時間 – 最初のページでの最初のヒット

※ヒットとはデータとして Google アナリティクスに送信される操作のことであり、要はクリック等の行動のことです。

といっても、上記の説明ではわかりづらいので、簡単に言いますと、セッション時間とは、訪問者が最初にアクセスした時間から、離脱する直前のページにアクセスした時間までの時間となります。

アナリティクスの計測方法は、訪問者がサイトにいる間の時間をずっと計測しているのではなく、最初にクリック等の行動を起こした時間から、最後にクリックをした時間をそれぞれ割り出し、それを“引き算”で差し引くことで、時間を算出するという仕組みになっているんです。

つまり、先ほどの例で言えば、

訪問者が最後のページにアクセスした時間(10:15) - 最初にサイトを訪れた時間(10:00)

となり、セッション時間は、「15分間」となります。

※実際の平均セッション時間は分単位ではなく、秒単位で表示されます。

そういう仕組みの為、サイト内の別のページへアクセスしたりしない限り、最後にクリックした時間が計測できないので、引き算ができず、セッション時間を算出できないんです。

その為、1ページのみ閲覧して、サイトから離脱した場合や、そもそもLPサイトで下層ページがない場合などは、訪問者がどれだけそのページに滞在していたとしても、セッション時間は0秒になります。

これがアナリティクスの大きな欠点ですね。

ちょっと複雑ですが、セッション時間の概念を正しく理解することで、サイト分析を正しく進めていけますので、しっかりと把握しておくことが大切です。

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